蜘蛛の巣。
杉田蝶子



此の儘 貴方と
二人 狂いもなく

想ったが最期
神の狙い撃ち

千切れる指先
抜けてゆく髪
強く抱き合えば
引き裂かれる反動で

蜘蛛の巣のよう
捕らえられたら逃げられぬ
狂いの循環

嗚呼 愛してるのに駄目なの
嗚呼 想うだけじゃ毒にもならぬ

嗚呼 運命など 払い除けて
嗚呼 たとい私が壊れても
嗚呼 貴方は抱き続けるべきでした


自由詩 蜘蛛の巣。 Copyright 杉田蝶子 2005-11-12 16:45:03
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