小鳥が飛んできて頭にとまった
炭本 樹宏


 まだ眠気がのこっている朝に
 いちごジャムを食パンにつけて
 コーヒーをいれての朝食

 起きる間際に見た夢を反芻する
 小鳥が僕の頭に飛んできてとまった

 気分良く起きた朝
 こんな日は大抵よくないことがおきるんだ
 何故だかわからないが

 さっそくコーヒーをこぼした
 洗い立てのシャツがだいなしだ

 次はなにがおこる?
 生きてること
 それは境遇がいくつも変わること
 流されずにいきることは
 今だに僕にはできないこと
 
 ささいなサインで
 愉快になったり不愉快になったり

 人生を山登りに例える人もいるけど
 僕はそれは違うと思うんだ

 南の楽園の種族は何も働かずに
 バナナを取ってくる以外
 何もせずに生きてるって聞いたことある

 怠け者の僕にはうらやましいかぎりだ
 
 人が働いて働いて
 地球をけがしていく
 がんばれば報われるなんて
 どこかのだれかの妄想だ

 人間だって自然の一部
 自然を破壊することを奨励している
 現代社会

 いつか星の恵みに気づいて
 皆が争うことをやめて
 ほそぼそと
 欲望をささやかに変えて
 
 この星と共に
 7世代先の子供達の笑顔と笑い声を
 願いながら
 今を生きていく風習ができることを
 僕は願ってやまないんだ

 僕達は先祖と子孫の代表選手
 そのことに気づけば
 もっと
 よい世界が理想的な世界が
 実現する

 僕にはそんなことを
 声高々に代弁することなんて
 できやしないけど

 いずれ
 みんな
 気付くときがくると
 告げられた気がした
 明け方にみた
 小鳥の夢だった





自由詩 小鳥が飛んできて頭にとまった Copyright 炭本 樹宏 2005-11-06 07:47:55
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