自分
renchu

自分という人間を好きといえますか

私は、自然と親が理想とする 道に進んできた。

強制されたわけではなく 就職して 何となく 気が付いた。

それから自分の 進んできた道の困難に ことごとく ぶつかってきた。

看護師をしている自分。

お琴を5才から続けている自分。

一人でワインを飲みながら パソコンをしている自分。

愛する彼と居る自分。

最初の困難は看護師として働き出してから・・・

患者さんとうまくコミュニケーションも取れず 体と心のバランスを崩しながらも

元気で頑張る新人ナース。

誰とも話さず黙々と 自分だけのスペースで出来る仕事は無いかと

心の中でいつも 思っていた自分。

逃げ出す力も無く 葛藤しながら 働いた。

いつの間にか 指導する立場になり 患者さんと 本気で 向き合うようになって

いた自分。

今でも看護師という仕事に就いたことが良かったのかは 答えが 出ない。

でも 確実なのは 人の見られたくない苦痛、苛立ち、不安と 本気で

ぶつかりあえるように なったのは 看護師になった自分。

苦しみの中 死への道を 歩いていく 末期の患者さん 家族が泣いているのに

浅い呼吸をしながら やっとの笑顔を見せ 私に 手を振ってくれた。

忘れられない 患者さんは たくさんおり 困難の中にも 感動も いっぱい

与えてもらった。 まだまだ 生きていくには どれだけの 困難にぶつかるだろう。

逃げて 後悔の無い困難なら 逃げる!

でもそれは 少ないだろう。大人になってしまった自分には もう親のしいてくれた

道は無い。選ぶのは自分。頑張るのみ。


自由詩 自分 Copyright renchu 2005-11-02 21:11:04
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