いつわりの夜空に
たりぽん(大理 奔)

投影される星宿は
ただまばゆく
木漏れたように
天蓋にはりつき
記憶の中で見失った
街あかり

偽りの夜空のように
星の並びを過去に
たどれるならば
雪の降りしきる
プラネタリウムで
君と凍えていたい

手のひらを
暖めあいながら
星たちを
あの時に
巻き戻して






自由詩 いつわりの夜空に Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-11-01 22:04:44縦
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
私的星座盤