睦 月
しらいし いちみ 

地の神様は朝霧と共に山を駆け昇る
風の神様は雲を引き連れて空を渡り切る
日の神様は炎を揺らしながら天を焦がす


日と月を追いかけて
神々が睦月に旅を始める


冬には雪をしんしん降らせ
春には芽をそろそろ出させ
夏には山々を緑に包み生命を育み
秋には多くの実を結ぶ


秋祭りで喜びの一舞を舞うまで
神々の旅立ちが、今始まる


掲げる幟が風を孕んで山々に
届くほどたなびき祝う


人々も旅立ち祝いて睦月には
みなおめでとうのご挨拶


また逢う日まで・・・



二〇〇五年一月一〇日 日記「蔵」掲載


自由詩  睦 月 Copyright しらいし いちみ  2005-10-30 10:44:26
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