オレンジロード
LEO

その勾配を眺めるだけのいつもの儀式
辿って続く筈の道、落ちた空を背中に
視線を向ける先はいつまでも遥か遠く
何処へ何処までも行けそうで行けない
「止まってはいけない」それが苦しくて
夜闇に安堵の表情、瞼を下し感じとり
声無き声とに戯れて隙間を埋めていく
「止まってはいけない」それを望むなら
螺旋に回る風、夢見心地へと誘っては
虚構の夜も涙に濡れず終わるのかしら
眠らず沈んだ夜にも明日は始まり終る
夕日を見送る些細な儀式、私との約束
あるべき姿を映し見るの、君との約束
連なる道はオレンジの色に染められて
いついついつか、唇からありがとうを
遠くの君に伝えたい、それが最後でも


自由詩 オレンジロード Copyright LEO 2005-10-28 23:21:00
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