0)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/前書と目次
宮前のん

 現在、このサイトに出入りしている方々は、そのほとんどの方が「詩の朗読イベント」というものを
知っていると思います。有名な「詩のボクシング」をはじめ、関東ではおなじみのSSWSやベンズカフェ。
関西ではKSWSやフェスティバルゲートのココルームといった場所で行われる数々のイベントの事を、
実際に参加したことがない人でも、その存在を知らないという人は居ないのではないでしょうか。
小さな朗読会のようなものから、ラッパーなど言葉を扱う人たち全ての大きなイベントまで、その数は
POECA!(http://www.poeca.net/)での情報等を見る限り、全国で年間数百件は行われていると思います。

 また、それに合わせて各地で詩の朗読ワークショップという類のものもしばしば行われていて、私も
いくつかに参加させていただきました。関西では有名な詩人の上田假奈代さんをはじめ、沼谷香澄さん、
さいとういんこさん、作詞家篠原三樹先生などのワークショップに参加し、それまで全く知らなかった
詩の朗読について、色々な勉強をさせていただきました、本当に感謝しています。

 そこで、私自身がそういうワークショップで学んだ事柄について、初心者だった私が「こういうの、
誰も教えてくれなかったなあ、大事だなあ」と思った事柄について、ほんのメモ書き程度のことですが、
書き残しておきたいと考えたわけです。もちろん、あらゆる勉強会と同様に、同じワークショップに
参加したからといって、学び得るものは個人個人で違う事も多いと思います。主催者の方々には申し訳
ないのですが、あくまで私の主観で感じ取った内容を文章にしているので、異論も反論も多かろうと
予想しております。ですので、まあこのつたない文章をもし読んでいただけるのでしたら、「この部分は
こうすべきじゃないか」などという議論を展開していただけたりすると、自分の思い込みや間違いに私が
気付けて、本当に嬉しいです。

 それにですね、私が学び得たものを全部読んでその通りにしたからといって、その方が朗読の名人に
なるとは到底思えません(笑)だって、本当に「初心者の覚え書き」ですから。でも、今まで舞台にも
朗読会にも全く行ったことのない人には、取っ掛かりぐらいにはなるかもしれません。

 「自分の書いた詩を朗読してみたいんだけど、どうやっていいのかわかんない!」とか思っている人
がいらっしゃったら、少しでも詩の朗読イベントに参加しようという勇気のきっかけになって欲しい。
詩の朗読イベントがそれによって少しでも活性化されることを心より願って、この覚え書きを残したい
と思います。


<詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/目次>

1)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/その1・・・上田假奈代さんに学ぶ
 「言葉は同音異義語。同じ言葉でも人によって違うイメージを持ってるでしょ。
  その輪郭を明確にするんが朗読と違うんかなあ。」
2)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/その2・・・さいとういんこさんに学ぶ(1)
 「まず、細部までイメージを思い浮かべる。それから朗読すると、ものすごく相手に伝わるの。」
3)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/その3・・・さいとういんこさんに学ぶ(2)
 「どうして関西人なのに関西弁で朗読しないの? どうして女の子なのに男の子の言葉の詩なの?」
4)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/その4・・・さいとういんこさんに学ぶ(3)
 「とにかく朗読でも音楽でも大事なのはリズム。リズミカルに響いてない言葉は聞き苦しい。」
5)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/その5・・・沼谷香澄さんに学ぶ
 「声帯だけが発声器官だと思ってるなら、それは間違い。体は全身が発声の楽器なの。」
6)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/その6・・・グラス・マーケッツに学ぶ
 「詩人さんの朗読はセルフ・プロデュースが多いでしょ。舞台では、演出も監督も音響も照明も
  脚本も役者もプロデューサーも全部別のお仕事ですよ。」



散文(批評随筆小説等) 0)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/前書と目次 Copyright 宮前のん 2005-10-28 22:23:05
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