夕凪黄昏さようなら
一代 歩

なみだかわきよきおもいでふりかえる わすれなきようあすにしおりを

弘明寺ぐみょうじのもみじ茜の延長で熔けゆく夕日 夜を連れ来る

スペースをあけた言葉のためらいがふわり消えゆく ココア ためいき

夕凪てこの世映りし水面に涙ひとつぶ渡る波紋を

うたた寝の合間に命消えにけり幼き夏のメダカ缶詰


さようなら別れの言葉も届かない遥かからでも祈り飛ばして



短歌 夕凪黄昏さようなら Copyright 一代 歩 2005-10-26 23:05:14
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