サボテンの啾く夜
相馬四弦

ただ夜が訪れたというだけで

たまらなく悲しくなって

涙がこぼれることもある

出窓に置かれたサボテンが

月の光に絞められて

かぼそい声で私を呼んでも

ごめんね今夜は

あなたに触れると痛むから


自由詩 サボテンの啾く夜 Copyright 相馬四弦 2005-10-24 23:34:18
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