馬鹿げた自分と素敵な貴方。
丹波23
「眼が合うだけでドキドキするんだ・・・」
そう馴染の友達が言った。
この言葉を何度馬鹿にして笑ってやっただろうか。
この言葉を何度腑抜けていると笑ってやっただろうか。
恋に落ちた君を馬鹿にした自分。
恋をして変わった君。
(自分も恋をしたら変わるのだろうか・・・)
そう思っても考えてみろ。
自分の醜さや浅ましさ腹黒さ。
“綺麗”だなんて呼べるところはないだろう?
そう自分に言い聞かせて、ただ焦がれる貴方を見つめる。
ふと 眼が合った。
・・・・いつの間にか顔を伏せている自分
笑ってくれよ。いつの日かの君と全く同じじゃないか。
そう嘆く俺に君は言葉を。
「やっと分かったか・・・。」