あなたの笑顔の陰に
涙があるのを知ったのは
あなたの日記を読んだ時だ

「あの人を愛していて
　眠れなくて
　眠れなくて
　あの人が帰ってしまったら
　私は淋しくてたまらなくて」

僕の脳裏に浮かぶあなたは
笑っていたり
すましていたり
怒っていたり
遠くを見るようなまなざしだったり

あなたを愛している僕は
あなたの涙を全て拭い去って
あなたの頬に口づけをして
僕ら幸せだね
って言って生涯暮らしていたいんだ

あなたの闇を全て取り除くまで
僕は地上を去れない気がする

あなたが先か
僕が先か
到底僕には分からない

ただ　神様
僕が後に残されて
痛くてたまらない思いをしても
それがあの人にとって幸いなら
少しだけ僕を後にしてください

あの人の光も闇も
愛している