欲望の赤い炎
炭本 樹宏


 人生劇場の一幕が降り

 もうろうとした幸せの中で

 一つの赤い炎が燃え上がった

 もう十分なのに

 まだまだと胸をこがす炎

 ぬるま湯につかり過ぎて

 だるくなった身体は

 ねむることをほっしているのに

 目だけは光り

 万華鏡の景色をみている

 終わることのない

 欲望の赤い炎

 


自由詩 欲望の赤い炎 Copyright 炭本 樹宏 2005-10-18 22:23:06
notebook Home 戻る  過去 未来