「ちえこさんや
　めしゃーまだかい？」
「おじいさん
　ちえこさんじゃありませんよ
　まちこさんですよ」
「佐々木のおばあちゃん
　いつもごはんどきになるといらっしゃるのね」
「ちえこさんや
　めしゃーまだかい？」
「はいはい
　おじーちゃん
　もうちょっとまってね」
「おや？
　田中さん
　エプロンなんかつけて
　きょうはどういったごようけんでしょう？」
「ちえこさんや
　めしゃーまだかい？」
「いやーねー
　あなた
　なんのじょうだん？」
「ちょっと
　田中さん
　やめてください
　ひとがみてますから
　ちょっと
　おひるですよ
　ごしゅじんいらっしゃ
　おっ！
　ぉおおおーーー！！！」
「ちえこさんや
　めしゃーまだかい？」
「はっ！
　まみっ
　ちがうんだ！これはちがうんだよ！
　たっ
　田中さんが」
「キャーーー！！！
　あなたたち
　いったいだれです？
　けいさつよびますよ！
　でていってください！」
「ちえこさんや
　めしゃーまだかい？」

「ちょっとききました？
　おとなりさん
　たいへんねぇ
　おじーちゃんだけがまともなのにねぇ」

「ちょっとききました？
　となりまちの
　ええ
　たいへんねぇ
　北川のおじいちゃんだけがまともらしいわよ」

「ちょっとききました？
　となりの県の
　ええ
　たいへんねぇ
　北川さんだけがまともなんですって」

「ちょっとききました？
　あの日本て国の
　ええ
　たいへんねぇ
　北川というおじいちゃんだけがまともなんですって」

「ちょっとききました？
　あの星の
　ええ
　たいへんねぇ
　北川というせいぶつだけがまともなんですって」

「ちょっとききました？
　あの銀河の
　ええ
　たいへんねぇ
　北川というぶったいだけがまともなんですって」

「ちょっとききました？
　あの時空の
　ええ
　たいへんねぇ
　北川というしゅうごうだけがまともなんですって」

みんなはじめは神様みたいにいい子だったんです。
すぐ仏様におなりですが。

（ポロリさん？
　ポロリさん！
　消灯の時間ですよ
　はい
　お布団に入りましょうね）

（あら
　またＰＣ点けたままだわ）

――プツン