そんな気力はないでしょう
光 七清
私はだんだん怠惰になる
輪郭が崩れて脂肪の塊
今、私は座るでもなく板張りの床をどろりと流れる液体となって
こちらから、あちらから、貴方向かってただよっている
崩壊すれすれ、破片だらけの私を僕を貴方を君を
くっつけ立たせるセメダイン、いやコロンバイン?
父なんて母なんてとうに壁向こうに押しやった
(はずなのに)
生きていて笑うからぎゅうぎゅうと滝つぼに
押し込まれるようにして生きているのが現在です。
ぐるぐると二階から一階へ流れていく
僕を私を誰か抱いて
「ぎゅ」
いるの?
自由詩
そんな気力はないでしょう
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光 七清
2005-10-11 21:33:36
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