スキップがうまくできなくて悲しい


昔見た映画の主人公みたいに
雨の中でも楽しそうに
水たまりをけって飛び跳ねる

憧れはいつも
自分にできないことが
少し上をかすめてゆくもどかしさ


だから僕は
スキップがうまくできなくて悲しい


ちょっと辛いことがあっても
まるで平気なように
軽く地面をけって飛び跳ねる

たったそれだけのことが
うまくできなくて悲しんでいる僕


スキップがうまくできないのは悲しい


だけど今は
そんな僕を優しく見守り
不器用さに笑顔でこたえてくれる

君がいる

だから今は
スキップはうまくできないけど
スキップがうまくできない僕であることが

ちょっと嬉しい