この星の片隅で
炭本 樹宏


 僕は季節の花を知らない
 風に乗って飛んでくる 
 その日その日の荒波の日常
 生きていくのに四苦八苦

 でも死に憧れるほどでもない
 それほど深刻でもない
 共有する時間だけが僕の生きがい
  
 楽になりたい 楽になりたい
 心の未熟さが悲鳴をあげる
 いくら言葉にしても救いはないのは分かっている
 それでも誰かに聞いてもらいたくて
 言葉の羅列にすがりつく
 
 希望の詩は今の僕には嘘になる
 だからと言って
 絶望の詩は書きたくないのだが

 分裂する僕
 膝を抱えて明日を待つ
 恋人の励ましの言葉に
 わずかな救いを求め
 夜に一人目を光らせる

 あぁ袋小路に迷いこんだ 
 明日への階段見つけて
 陽だまりでゆっくり
 この星の片隅で生きていきたい






自由詩 この星の片隅で Copyright 炭本 樹宏 2005-10-11 11:23:28
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