月に行くんだ
徒歩5分
子供の時 車の後部座席から
夜空を見上げた
月がいた
小さな星がいるものの
ほとんど真っ黒に染まったキャンパスに
違和感さえ感じるまん丸がそこにはいた
月が追いかけてくる
逃げなきゃ
どこまでも追ってくる
それなのに
結局僕の家の中までは来ることはなかった
昼間はそっと見を隠し
夜になると隠しきれない巨体を携え
恥ずかしそうについてくる
一風変わった“ストーカー”
そして二千五年
僕は月に会いに行こうと決心した
自由詩
月に行くんだ
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徒歩5分
2005-10-10 23:41:51
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