銀河 鉄道
たりぽん(大理 奔)






シリンダーから彗星がほとばしり
縄跳びの軽便鉄道は
宵の明星を目指すんだ

薄暗い星雲を踏みながら
ほら日本海、漁の送り火が
暗闇に星空をまねる

おなじ目的地の
切符を手にしたのは
君とぼくの恋心
どこまでもいけるよね
どこまでもいけるよね

カシオペアの果てまででも
白鳥の胸のむこうへでも

あかつきが追いつき
ツバメが夜を切り裂き
トキの淋しげな声が
星座盤を運行する




それでも
銀河は進むさ
東京駅 23時 9番ホーム
ひとりぼっちのベットのなかで

縄跳びの軽便鉄道が
君とぼくを

どこまでも




未詩・独白 銀河 鉄道 Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-10-10 00:51:07
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