きらり
一代 歩

瞬いては

きらり


音もなく


  *


走って逃げた

現実の 届かない距離まで

息を切らして

顔をあげたら

きみの目と

そこに映ったわたしの目


きらり




目を閉じても

消えない         
         
        ひそやかな光


怖々と

でも、ごく自然に まるでふたり 知っていたかのように


キスをした


あの時、

きみの目じりを流れた

光の尾を 忘れない



自由詩 きらり Copyright 一代 歩 2005-10-09 22:35:02
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