終わり方
水島

ぼくの終わりが
死というものではないと
思っていたいのだけれど
だとすれば ほかに
一体どんなものが
ぼくのことを
待っていてくれるのだろうか

ゴールというものは何となくあって
おぼろげに見えるそれに向かって
歩き出すには
この道はぬかるんでいて 不安定で
怖くて怖くてたまりません

不変なこの場所で
ぼくも不変に染まって
そして 老いていって
いつのまにか
終わりが来ればいいと
考えてしまう自分がいて

やるせなくて情けない

ぼくはこんな風になるために
産まれてきたなんて
思いたくないのに


自由詩 終わり方 Copyright 水島 2005-10-08 23:31:38
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