パソコン中毒
炭本 樹宏


 詩を書いて評価されないとなんだかむなしい気分になる。自信作は大抵評価されない。投稿してすぐにポイントが入っているととてもいい気分になる。逆に0ポイントままだと気落ちしてしまう。僕の実力はたいした事ないと思っている。じっとポイントが入るのを待ち構えている。
もう、ここまで行くと中毒だ。
 あせってまたくだらない詩を投稿してしまう。パソコンの画面を見つめながら、時間遅れの待ち人を待ってしびれを切らしてる気分になる。
 まだ、投稿して間もない頃は1票でも入ると飛びあがって喜んでた。慣れるに従ってもっとポイントがほしくなる。
 一人で書いてた頃は自分の実力は計りかねたのでそれでよかった。そもそもポイントがほしいが為の詩の投稿は間違っているのかもしれない。
 サイトに入ってみんなの詩を読んでると、多少影響をうけてしまう。自分らしい詩が書けなくなることもある。
 僕は生きていく上での自己発見の詩をかくことが多い。学歴もなく、圧倒的に素晴らしい詩を読むとちょっとした絶望感に似たものをかんじてしまう。
 僕の詩に対する気持ちは自分を励ますところからきている。
 僕はまだまだ、くだらない詩をかきつづけるつもりだ。
 自分の気持ちが正直に表せたらそれでいいのかもしれない。
 しかし、不眠症で夜寝られなくて、パソコンにかじりついてしまう。一喜一憂しながら真夜中に一人パソコンの画面を見つめる僕は世間から見ると異常なのかもしれない。




散文(批評随筆小説等) パソコン中毒 Copyright 炭本 樹宏 2005-10-07 04:50:00
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