初恋
ともちゃん9さい

わたしは5万円です
と、うそをついた
ふさがったままのきずだから
ごまんえんごまんえんごまんえん
20歳処女

会うと言った30の男
なんか頭いいやさしさで近づくもんだから
困ってたのにタダでやってしまった
はじめてすこしきもちよいとおもった

誰にでもある温度だけじゃなく
その男でなければ
なんだろそれは

相変わらずわたしは部屋によび
5万円はもうやめたが
なめてきもちわるくなって途中でやめたり
サラリーマンと飯喰っていっしょに寝たりしてた
(エロなんもしてない)

ひさしぶりにあの男に電話した
出なかったから留守電いれた
次の日電話
なんと

おこられた
薬と酒いっしょに飲むより男連れ込んで寝る方がおかしい
彼氏でもないのになんでおこるんだろうとおもった
すごく腹が立った
彼氏でもないのに何をおこっているんだろう

それっきり
そのうちそういうのやめて
だれかといっしょにくらしたり
色々あったけど

川端さんだっけいやわかんないや
顔もわすれてるのに
ときどき
顔よりも
電話ではなした部屋のあの明度おぼえてる
外のあかりだけではなした
夜だった


自由詩 初恋 Copyright ともちゃん9さい 2005-10-02 07:35:50
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