危うさ
小宮





優しさは解りにくいところにあるもので
安易な一言じゃまだ見えない
いつか君の言葉も
優しさに姿を変えるんだろう
そういう風に
少しずつ少しずつ
何かをずらしながら
確実に足場を固めてゆく
誰に教わったわけでもないのに
君は敵を作らない




もしかしたら
敵だとも思っていないのかもしれない
みんなで手を繋げばいいというのかもしれない
私は君の敵にもなれないけれど
君は優しいのだ
解りにくいものだけれど
ふと気がついたら手を握っているんだろう
麻痺した中指を絡ませ合って
それもきっと、とっても優しい。
なんて思ってる



自由詩 危うさ Copyright 小宮 2005-10-02 00:16:26
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