散弾
吉岡孝次
野鳥を屠ったにしては
摘み食いに飽いた息子たちの指先にも軽く
徴たる銃声は林へと 轟くことなく
赤い殻の尻に
つややかな萼を被せて
女工を娶り同僚とはレートを調整して賭に臨むバイク乗り、を継ぐ者を
虚しきを狩る秋の賓客にして
自由詩
散弾
Copyright
吉岡孝次
2005-10-01 18:20:59