日常
HEDWIG
喜びは感じる瞬間に過ぎ去り
怒りは容易く身の内に仕舞い
哀なしみは時が経つ程色濃くなり
楽しみは哀しみへの一歩となる
「ごめんなさい」を十回 言う
泣く事を縛られ
「ごめんなさい」を十回 言う
愚考を嘲笑い
「ごめんなさい」を十回 言う
春に出会った男はズルイ男に成り下がり
夏には己もズルイ女に成り下がり
秋に
亡
(
うしな
)
った男は何処へ帰るのだろう?
冬は目前 全てを凍らせてしまえ
「ごめんなさい」を十回 言う
貴方にではなく
「ごめんなさい」を十回 言う
君にでもなく
「ごめんなさい」を十回 言う
あの子だけに
喜びは感じる瞬間に過ぎ去り
怒りは容易く身の内に仕舞い
哀なしみは時が経つ程色濃くなり
楽しみは哀しみへの一歩となる
全てを終らせてしまえ…
自由詩
日常
Copyright
HEDWIG
2005-09-24 23:51:35