わたしをおいて
nomica
くにゃ
腕を預けておいた小さな棚がくたびれた
おおい、私のことは置いていくの
ストラップシューズのあいだから水玉の靴下をのぞかせ
のぞかせして今日も公園へ寄り道
はとを従えて行進、スナック菓子が両手から降る降る
羽がたくさん生えた腕から
曲がり道曲がらないでどこまでもさっきの道が見えるように歩く
向こうの方から順番に信号が黄色くなってくるよ
黄色くなっていくよ
そらも、つきも、黄色くなっていくよ
境目が頭上を通過していくよ
自由詩
わたしをおいて
Copyright
nomica
2005-09-22 00:09:33