青、空、青
ソマリ
青いものばかりあつめた僕達の歓声あおく響いた校舎
青色が好きな僕らは青色に好かれてもいる たとえば空の
上履きを脱いで廊下も授業中 ひたひた音楽ひんやり化学
教室で停電おきてざわざわに紛れて恋も生まれています
屋上の扉と鍵はその奥の空のレア度を上げるための、ね
「制服似合わないね」って婉曲な褒め言葉だと思っていいの
遅刻より深刻なんだ刻々と過ぎゆくきみに遅れることは
窓ガラス一枚隔て交わってしまった視線 これは始まり
図書室で(貸し出しカードに隠してた秘密は見てませんから)返却
わかりません先生の言う定理とかわたしじゃダメっていう理由とか
青という青飲み込んで空は今僕らに迫る勢いで青