誰かの風の跡
てんだい

遠くで風車が回っていた、

風を全身に浴び、とても美しく生き生きと回っていた。

私は、「どうして、そんなに美しく生き生きとしているのですか?」と、尋ねると、

風車は、照れ臭そうに一瞬キラリと微笑み、答えた。

「風が、風が気持ちいいから」


自由詩 誰かの風の跡 Copyright てんだい 2005-09-15 23:41:31
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