夜道
かさね

まだ髪も乾いていない
置いて行かれても泣かない

遠くに住んでいた頃を思い出す
同じ月を見て欲しいと
置いて行かれてもいないのに泣きながら

まだ髪も乾いていない
同じ家の玄関に佇むまで
同じ家の玄関で口付けるまで


自由詩 夜道 Copyright かさね 2005-09-14 20:13:27
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