続・この国で生きていくということ
逢坂桜


今日はついに選挙の日。

いまテレビは、選挙速報と当選者インタビューにいそがしい。

出始めている結果。

これが、民意。

いまわかった。

私はあのおじさんが嫌いなんだ。

大きい理由じゃないけど、郵政は国がやればいい。
日本が大変なときに、自衛隊をアメリカの兵隊にとられるのはいや。
保険料や増税を仕方ない、と簡単にいくつもあげるのはいや。

これが民意と言われても、納得がいかないな。

民主主義は多数決でしかない。
正しいも正しくないも、関係ない。
ただの、多数決。
小学生の頃、決めてたあれと、なんの変わりもないんだ。

日本がすき。
この国は私が生れた、だいじな母国。

ちょうど60年前、日本は戦争に負けた。
戦前、戦時中、戦後、ずっとずっと苦しかった時代。

二度とあんな時間が来ないなんて、
もう誰にも言えない。

それが、この国で生きていくということ。

・・・戦争をすきな人が、この国の舵取りをするだろうから。

9.11
この日は、武力が武力で返された日。

先月、今日という日が選挙と聴いて、最初に思い出したこと。


いやな予感がしたんだ。

そのとおりになっちゃった。

これが、この国で生きていくということ。


2005.9.11  テレビを見ながら










散文(批評随筆小説等) 続・この国で生きていくということ Copyright 逢坂桜 2005-09-11 21:59:42
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