だんご れすきゅー
ブルース瀬戸内

てれびをみるきょうだいのよこに

みたらしだんごが

いっぽんあって

いっぽんには

さんこささっていて

きょうだいはひとつずつたべて

のこりのいっこをふたりでうかがっています。



でも

のこっただんごにしてみれば

たいせつななかまを

さらわれたかたきをとるために

どちらのくちからきゅうしゅつにむかうか

かんがえあぐねているところです。



そこへあにがてをのばしたので

ぜっこうのちゃんすとおもい

あににさらわれたなかまからすくおうと

くちへとびこもうとすると

おまえくえよ、とあにがおとうとにゆずったので

このさいどっちからでもいいとおもって

おとうとのくちへとびこもうとすると

いや、かあさんがたべてないよ

と おとうとが

だいどころにいるははおやにゆずったので


さいごのだんごはちからがぬけて

やわらかくなって

ははおやのくちにはいっていきました。


自由詩 だんご れすきゅー Copyright ブルース瀬戸内 2005-09-11 14:14:06
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