夏の終わり
桜
道端に蝉が落ちていた
仰向けで
僕はそれを踏み潰さないように
そっと身体を傾ける
カラカラカラ
少し錆びたチェーン
振り返ったら上手いこと蝉を避けていたから
このまま早く空に還ってゆけよと
呟いてみたりするんである
これが僕の夏の終わり
自由詩
夏の終わり
Copyright
桜
2005-09-06 23:57:17