49音
vi
愛の罠
何時の事
嬉しい思い
遠慮しながら
思い出す過去を
貝の音
軋む空間
靴音に怯え
喧騒を好む人
鼓動が聞こえる
囁く声
静かな日
涼しい風音
精神を病む君
そのままがいい
叩く扉
小さい娘
冷たい菓子
天気読みの僕
扉はいつか開く
涙の夏
滲む化粧
濡れた瞳に
寝付けない僕
乗り越える為に
儚い夢
一夜の熱
降る雨の音
変拍子に呟く
本音を今ここで
またね
蜜の感覚
娘は大人に
娶られて行く
もう扉は開かず
野心を
いずれは
許せる大人
演じることは
良くは思えない
乱雑に
理屈並べ
類似した心
冷静に判断し
露骨に歩こうか
忘れ物
何時の事
移り気な心
鉛筆が走る音
(・・・・・)