佐藤伊織



また 音が する
また 雨のように 

鉛色の空のせいで
部屋が暗くなるんだ

枕のそばに
携帯の点滅する光

また 音がする
雨が叩くように 戸を叩く幻聴を聞く

あれは そう幻聴なのだ





部屋から染み出していく
また 雨のように



自由詩Copyright 佐藤伊織 2005-09-02 21:25:39
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