めじるし
アンテ

めじるしをつくって
いえのそと
まどからみえるところにおいた
とおりがかったひとたちは
かんさつしたり
すきなばしょへうごかしたりした
かぜでたおれると
だれかがおこしてくれた
いろんなひとがふれるうち
めじるしは
すこしずついどうして
げんかんのすぐそばまでもどってきた
ひとどおりが
ぷつっととだえたしゅんかん
そとへかけだして
みぎあしで
めじるしをおもいきりけとばした
あわてていえにもどり
まどからみると
めじるしは
はなれたところにころがっていた
いきをひそめていると
だれかがやってきて
あしをとめた



                          「め」
                     あいまいなきもち



自由詩 めじるし Copyright アンテ 2005-08-23 00:41:54
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びーだま