日時計
あおば


私は一度も死んだことがありません
だから、よく解らないのですが
静かに息を吸いながら
あなたの詩をゆっくりと読みました
ゆっくりと

もう一度と言う声にうながされ
残照の黄色の花に気が付いた

紅いバラが大好きなあの人は
陽炎ゆらめく春の野を
小川へ遊びに歩いてた
忙しげな揚げひばりの声も
明るい空の光も気にせずに

赤い鼻緒の駒下駄はいて
はしゃぐ影法師追いかけて
小さな日時計手に持って








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作2000/12/20


自由詩 日時計 Copyright あおば 2005-08-22 23:03:01
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