だらだら
黒田康之

だらだらと
ソフトクリームが垂れるみたいに
だらだらと夏
この一日を生きていて
気持ちいい

後悔と偽悪の間に
うすく蝉が鳴いて
昼間になると
うすい雲が空を
覆う

ぐずぐずと
砂山が崩れるみたいに
ぐずぐずと
炎天
その下で酔いつぶれていて楽しい

テレビではニュース
政治のニュース
細かいビーズのカウチで見る
誰も厳しい以外口にしない五分
水を飲む

ぐずぐずに
べとべとに
液体として生きて
楽しい
汗は途切れずに出る


自由詩 だらだら Copyright 黒田康之 2005-08-20 01:09:04
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