アンチ苦笑
こしごえ

うなじのあたりが
ピリッピリしている
神経痛かな
いや、それとも
いつものアイツ

アイツは時折姿を見せる
いや、肉眼では見えないのだけれど
幻覚でもない

ソイツは時も場所も問わず
人が居ようと居まいと
ひとりの時間に限り
この皮フ一枚を隔てた
不在的実在
おぉなんたる矛盾的存在
私が透ける
コイツが微笑む!

切り口鋭く時空が歪む
一拍おいて
再生の朝ファンファーレ
(パッパラパッパッパァーー)
素頓狂なヤツだ

歪な実在は何処いずこにある
この肉体が笑うのか
この意識が…
いずれにしても
笑えるということは
この身が仕合せということでは?
笑顔、忘れないで


自由詩 アンチ苦笑 Copyright こしごえ 2005-08-19 13:09:39
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