メリィ・クリスマス
みい

帰りの地下鉄は
あたしのおっぱいを想う
一生懸命に急ブレーキをかけたり
できるだけからだを揺らすのに
おっぱい、日に日にとけていて
今日もきみの相手はできない

満員電車は酸素がすくなくて
自分はいらないと思った
あたしのぶんの呼吸、あげるよ
メリィ・クリスマス。

ふと
心臓のおとが聞こえた
とけかけのおっぱいの下
とっ、とっ、とっとっとっとっ、と
心臓まではとけていなくて
だってあたしは強いもの

あくび、おおきい口でした後
2メートル先に座っている女のひとが
おんなじあくびをした
どうして
なんでもこんなふうに伝わらないんだろう
と思うと
あくびから涙が出てきて
揺れるからだできみのことを想った




未詩・独白 メリィ・クリスマス Copyright みい 2003-12-22 21:11:32
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