踏ん張るだけが能ではない
ノクターン

踏ん張る事や力を入れるタイミング
そんな事ばかりに気を取られ
ゆだねる事を忘れた君へ

身を任せて少し自分の居場所をずらす
一生懸命前ばかり見るのでなく
ほんのちょっぴりそう 
僕の肩によりかかって斜めに前を見てみるといい
深呼吸もいいけどさ
ちょっとゆだねて身を任せてみてよ

正しさや強さだけじゃ
心が筋肉痛だろ?

ゆだねて甘えてみるのも悪くないさ
伝え会うぬくもりが
また君を前へと進ませるよ

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サポートする側もされる側も
二の足で立つ事ばかり考えてはいけない
煮詰まった時身動きができない時
自己強化や支柱強化に気を取られるが
物の重心を移動する事が変化の一歩であり
立ち続けられる事でもある

これは介護の現場でも大切な事で
力まかせなサポートは
双方に疲労が残るだけで改善が見受けられない場合が多い

『寄り掛かる』『ゆだねる』

力を入れる事よりも力を抜く事の方が難しいのだから
(ゆだねるという事は信頼も必要である)

世界陸上のスプリンターもテレビで言っていた・・・

「改良したベストなフォームは傍目、
一生懸命走っていないフォームだけれど
力を抜きながら走る事が大事なんだ。」

その事に彼が気付いたのは
筋力重視でトレーニングを重ね
結局膝を故障したかららしい

心も体もお互い痛めたり、怪我をしないようにしていきたいものである


散文(批評随筆小説等) 踏ん張るだけが能ではない Copyright ノクターン 2005-08-11 14:51:55
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