傷という祭り
たりぽん(大理 奔)

涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を

(思い出せない)

遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が

(治らない)

涙がつたっていた
朝の風が
社の空気を
告げる

(浅すぎる切り傷)

そうか
数えおわって
めぐって来たのだな
あの、

祭りが



自由詩 傷という祭り Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-08-10 21:42:48
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