ミルク色
大覚アキラ

ミルク色の夜が来て
駅からの長い道を
きみが帰ってくる

嘘という嘘を
ありったけ全部
腹の中にぶち込み
今日という一日の残滓を
身体中から滴らせながら
帰還兵のように疲れきって
きみが帰ってくる

ゴールはもうすぐだ
ミルク色のシーツが
きみを待っている





自由詩 ミルク色 Copyright 大覚アキラ 2005-08-02 22:04:56
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