カーテン
せんたく板




            あかいボールが転がる

            カーテン 

            向こうがわへと通り抜けていく

            赤い光沢がとんだ

            波のすきまに、吸い込まれる

            四角い世界の中で、翼がはためいている

            電話のコイルが、全ての音をさらっている

            通過する紙飛行機

            どこへ?

            どこへ飛んでいく

            かみひこうき

            峡谷の、緑が溶けた水面を、つきすすむ

            バスが過ぎ去っていく駆動音の思い出に触れた

            それから、青さに、今を、うばわれた




自由詩 カーテン Copyright せんたく板 2005-08-02 16:51:19
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