銀河相克
たりぽん(大理 奔)

望遠鏡で
反転する
数え切れない銀河と星たち

僕は「無限」と詠んだが
ほんとうは遙かに及ばないのよと
君は流れ星だって数えたりしない

  夜空に両手を広げて
  星を切り取る
  星は人の相似形

数学者気取りで君は
「無限」の愛など信じないというから

僕は、宗教家のように
「極限」まで一緒に生きようと言う

( 時間よりも小さな流れ星
 命、削りながら
 自分の行方を照らし出す)

それならばいいよ

その人はほんのちょっと
だけ
暖かく笑った



自由詩 銀河相克 Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-07-30 23:51:48
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