となりの猫
落合朱美

猫の手も借りたいくらい
忙しかったりしてる時も
日溜りで遊んでいる
となりの猫を掴まえて
手をとってバンザイさせてみたり
ぷにぷにの肉球を瞼に押し当てて
和んでみたり

そんな時間はあったりするから
となりの猫は迷惑そう

ひとりになりたいと散歩に出かけては
となりの猫を掴まえて
やっぱりバンザイさせたり
肉球をぐりぐりしたりするから

ほんとうにひとり遊びを楽しんでいる
となりの猫は迷惑そう

それでも毎日チチチと呼べば
にゃぁと応えて寄ってくるから
学習しないおまえが悪いのよ




自由詩 となりの猫 Copyright 落合朱美 2005-07-30 11:12:12
notebook Home