キカイのカラダ
りっと(里都 潤弥)

まぼろしの握手をすれば手の中に土の味するひまわりの種

夏の夜の平均気温が2℃下がり僕は機械の夢を見ました

青空に君が裸で泣いている 機械の僕は近眼のまま

コーヒーを眼鏡の縁で焙煎し3時に飲めば奴隷商人

ひまわりが太陽めがけて伸びるよに僕の背中の部品が伸びる

アスファルト鉄の裸足で買い物へコンビニ袋かさかさならし

売り上げの1/2を握りしめ募金するから機械の身体

携帯は必需品です機械にもおまわりさんは尾行をします

潮風に機械の身体揺れている 錆びてもいいよ君がいるから

まぼろしの握手をしよう僕たちはひまわりの種燃えさかるネジ


短歌 キカイのカラダ Copyright りっと(里都 潤弥) 2005-07-26 00:05:08
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