金鳥(リプライズ)
nm6

渦巻くのは散々だ。ひとつ通り越せば円形の日々がまたたく前に振り落ちてくる。ゴーイング午後。そしてその先から、定規で引いたような白線が舞い上がり、先走る道をただただたどたどし、く、たどり。ただその、嘘。サマー来たるところで湿らせる肌に槍のような陽光で/金色の、昼という昼に。


プレス、さあ。押し出す空に雲を撫でることできないよ。
プレッシャー、に、ひねられて逃げた。




ぼくらはいつも空に浮かんでしまった。





渦巻くのは爛々だ。ひとつ通り越せば星型の星がまたたく前に振り落ちてくる。シンキング深夜。そしてつま先から、ゴミ箱を蹴るに合わせ赤線がぶらさがり、先細る道をただただたどたどし、く、たどり。ただその、嘘。サマー来たるところで湿らせる肌に海のような振幅で/紺色の、夜という夜に。


だから夢のように酔え、といったよ。
  「夢のように酔え」
何度でも言うよ。
        煙に巻かれて/
              巻 か れ て





渦巻いては定規で引いたような白線をなぞり、渦巻いてはゴミ箱を蹴るに合わせ赤線がぶらさがる。落下する頃合をいまかいま、か、と見計らう。取り計らう金色で紺色の、この世界に。ただその嘘、に、きみは全てを任せてしまった。そうしていつか来る闇のために、ただたどたどし、く、たどり、ついた日々に冷えている。


ぼくらはいつも空に浮かんでしまった。


自由詩 金鳥(リプライズ) Copyright nm6 2005-07-23 00:01:09
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