コーヒー色の喫茶店
m

コーヒー色の喫茶店。

君の前には僕がいて、

今が幸せならばそれでいい。

僕がそっと笑うだけ、

君の顔も幸せいっぱい。




キャラメル色の夢の中。

モカにクリーム混ぜながら、

君は淡い夢を見る。

そこでの僕は王子様、

姫は王子に恋をする。




コーヒー色の喫茶店。

時計を気にする僕を見て、

君は悲しい顔して首を振る。

居心地悪いタバコの煙が、

電球向かって逃げてゆく。




キャラメル色の夢の中。

愛の限りに尽くすけど、

王子は別の姫がいる。

それは元々実らぬ恋、

二人は絶対結ばれない。




コーヒー色の喫茶店。

僕はキャラメル色の

家庭(いえ)へと帰り、

君はコーヒー色の

孤独(いえ)へと帰る。










自由詩 コーヒー色の喫茶店 Copyright m 2005-07-22 01:46:04
notebook Home 戻る  過去 未来