詩作についての警鐘みたいなもの
恋月 ぴの

まず考えなければならないのは、このフォーラムも官警により管理されている(若しくは、
される危険性がある)という事、そして、その事により管理者である片野さんにご迷惑を
おかけする可能性が多分にあるという事を前提としてお話します。

どう言う事かというと、ネット上で知り合った者同士が自殺する事件が頻発しており、
自殺に関わるキーワードに引っかかるような語句が載っているホームページを自殺予防を
目的として事前にチェックする計画が表面化しています。つまり、安易に「死」に関する言葉
を乱用することは、このフォーラムが官警によりマークされる可能性、そして閉鎖を余儀
なくされる可能性も有るのです。
また、このことは中国のように総てのホームページが理由無く官警によりチェックされる
恐れもあるとYockは憂慮しています。

そして、詩作において問題なのは、発露としての「死」とレトリックとしての「死」の境が曖昧
な点です。極端に言えば、死と隣り合わせの人が語る「死」と鼻くそを穿りながら書いた
「死」とが見分けにくい事にあります。Yockが特に問題としたいのはエセ発露的な詩について
です。これはフィクションというかレトリックとしての「死」であるとサインを発している詩
については問題ないのですが、いかにも「死に直面している」振りをして書くエセ発露を問題
にします。

また、エセ発露は死と直面して苦悩している人の「死への重さ」に対する侮辱となる事も考える
必要があると思いますし、「狼が来た」ではありませんが、エセ発露の氾濫の中で、自殺予告的
な詩が、このフォーラムに投稿され、実際に死に至る可能性がある事をYockは憂慮します。

いかがでしょうか?官警によるチェックうんぬんは大げさとお考えの方が多いとは思いますが、
真剣に死と直面されている方への配慮、そして「死」をゲームのように扱うエセ発露の詩につい
ては是非考えていただきたいと思います。



散文(批評随筆小説等) 詩作についての警鐘みたいなもの Copyright 恋月 ぴの 2005-07-20 23:36:25
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