「 まつり 」
椎名

ほとばしる情熱と
命の喜びを
全身で表現して
暑い夏の夜が始まる

笛と太鼓と
人々の歓声
弾ける笑顔
流れる汗

人ごみ
むせ返る熱気
息も詰まるような
ひといきれ

やきそばを頬張り
ビールを飲み
同化する

喜びが溢れている
男も女も
老いも若きも

この世に命を与えてくれた神よ
見えているだろうか
人々が感謝を捧げている
この喜びを受け取って欲しい
愚かな行為に嘆いておられる現代に
まだこんなに素直に喜びを感じることができる

人の世も
まだ捨てたもんじゃない



自由詩 「 まつり 」 Copyright 椎名 2005-07-20 14:35:50
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